2021年のご挨拶

2021年、今年もどうぞよろしくお願いいたします。

コロナ禍はまだまだ予断を許さない状況です。コロナ以前と比べると、コミュニケ-ションの変容は業種を問わず大きなものがあります。職場への出勤制限による在宅勤務、オンラインツールによる対面機会の減少、ランチや宴会などの人との交流機会もずいぶんと減りました。通勤時間や移動時間も減少し、自分の時間、自己裁量で使える時間が増えたのではないでしょうか。
1日ではわずかな時間でも週単位、月単位では結構な時間が自分に与えられたと考えることができます。仕事上困難を感じるところはありますが、自分の時間が増えたと考えると喜ばしいことです。
これは、人類に対して少し冷静に考える時間を天が与えてくれたと考えるのは大袈裟でしょうか。経済的格差、国の財政危機、社会の分断、非寛容の広がりなど社会全体としての課題、社会の永続性に不安を覚え、次世代が将来に希望を持てないような課題が多く生起してきています。しかも20世紀末から急激に増えてきている印象です。
豊かになりたい、便利にしたい、楽しく過ごしたい、自由に生きたい、これらを誤りとは思いませんが、どんなことも過ぎたるは及ばざるが如し、行き過ぎてしまった現状があるのではないでしょうか。
コロナをきっかけに今の考え方やライフスタイルを見直すいい機会です。与えられた時間を有効に、自分にとっても社会にとっても価値ある時間にしたいものです。そうすることで、未来が明るくなることを信じているのは私だけではないと思っています。